2 昭和のドラマ『スチュワーデス物語』を観た
当時も話題になっていたと思う。TBSのドラマ『スチュワーデス物語』は、堀ちえみが主演のJALの訓練生を描いたドラマだ。リアルタイムでは観ていなかったと思うが、観たような気もする。というのも、風間杜夫さまのファンだったからだ。で、先日BSでやっていたので観てみた。
「なんじゃ、こりゃーーーー!!!」というのが、おーどりーの率直な感想だ。堀ちえみの演技がアレすぎて、本当にアレなのかわざとアレ風にしているのか、もはやわからない。同期にしても、まともな訓練生は誰ひとりいない、といった感じだ。いやはや、よくJALからクレームが入らなかったと思う。そして、このドラマに出演している村沢教官こと風間杜夫さまが、不憫に思えて泣けてきた。
それにしても、もし現実に堀ちえみ演ずる松本千秋みたいな訓練生がいたら、絶対に合格しないし、そもそもなぜ訓練生になれたのかも謎過ぎる。まあ、そこはドラマだからそんなもんか。しかし、もうなんか脚本家もやけくそになってないか?と思ったのは、村沢教官の婚約者ではあるけれど愛情のかけらもない新藤真理子(片平なぎさ)が、村沢の子供を身ごもった時だ。「え?」なんですと? 千秋に対する嫌がらせを止めることを条件に、村沢が真理子を抱いた。その1回でできちまった、子供が。村沢をそんな浅はかな男に描かんでくれ~!
このドラマは人気だったというが、これ「人気」を言葉通りに捉えていいのだろうか? 千秋が訓練中に、客に土下座していて、みんながそれを立派だとして拍手喝采するなど、当時のドラマを現在の価値観で判断するとNGだらけだが、そういうことではない。今でいう、ある種「炎上」に近いものがあったのでは? それとも「大映テレビ製作のドラマとはそういうものよ」と思って観るものなのか。ともあれ、全22話を観終わった。濃厚ではあったが、1回ずつ飛ばして観てもまったく問題ないように思えた。
風間杜夫さまで思い出した。BSTBSで没後1年 山田太一追悼企画として放送されていたドラマ『沿線地図』に児玉清の部下役で出演していた。おぼこかった~。ううう…、また観たい。
