行ってきました!
モネ没後100年 クロード・モネ―風景への問いかけ
日本人が大好きな印象派、中でも圧倒的な人気を誇るのがクロード・モネ。そのモネの大規模展が、東京・京橋のアーティゾン美術館で開催されています。
モネの大規模な展覧会って、最近やってなかった?そう思われた方も多いのでは。2023年には上野の森美術館で「モネ 連作の情景」、2024年から2025年にかけては国立西洋美術館で「モネ 睡蓮のとき」が開催され、80万人以上が来場したと大きな話題となりましたからね。
それに続いての本展、“?匹目のどじょう”と思いきや、本来は2020年に開催が予定されていたとのこと。しかし、例のコロナ禍によって、たびたび延期に。“4度目の正直”でようやく実現したのが本展だったのです。ちなみに2026年はモネの没後100年という節目の年。そんな経緯を思うと、鑑賞前から感慨ひとしおです。
ル・アーヴル、アルジャントゥイユ、ヴェトゥイユ、ジヴェルニーなど、モネは生涯を通じてさまざまな場所を訪れ、さまざまな方法で制作を行っていますが、本展は、そんなモネの画業を年代順に追い、晩年の「睡蓮」の連作へと繋がっていくテーマや技法を順を追って提示することで、モネの風景画の革新性に迫っています。

クロード・モネ《戸外の人物習作-日傘を持つ右向きの女》1886年、オルセー美術館蔵
本展のメインビジュアルにもなっている《戸外の人物習作-日傘を持つ右向きの女》、今回が初来日となる現存する高級ホテルを描いた《トルーヴィル、ロシュ・ノワールのホテル》や花咲く庭で家族と食事をする様子を描いた《昼食》、もちろんモネの代名詞ともいえる睡蓮をモチーフにした作品もたくさん出展されています。
が、ハチが強く惹かれたのは《かささぎ》。一面の雪景色の中、一本の柵にとまる1羽の黒いかささぎを描いた、モネの初期の代表作として知られる作品です。ハチの記憶が正しければ、今回は3回目くらいの《かささぎ》との邂逅のはず。なのに、なぜか別の作品のように感じるのです。雪の白が眩しい…。近寄ってよく見ると、白一色に見える雪が、青や紫、淡いピンクなど複雑な色彩で構成されていえるのです。でも、離れて見ると、陽射しを浴びて温かみさえ感じる白い雪景色。光の表現に対するモネの鋭い観察眼を改めて思い知らされました。

クロード・モネ《かささぎ》1868-69年、オルセー美術館蔵
ちなみに、オルセー美術館はモネの没後100年を記念して、主要な作品数点を修復したそうで、本作もその一つ。経年劣化によって黄変した作品上層のニスが取り除かれ、雪の微妙な色の変化が鮮やかに甦っていたのでした。で、今回がその修復後初公開!
パリ・オルセー美術館が、“モネの没後100年という国際的な記念の年の幕開けを飾る展覧会”と位置づけているように、同館が所蔵するモネ作品76点のうち半数以上の41点が来日。いかに力が入っているかわかろうというものです。他にも同時代の画家たちの絵画や写真、浮世絵、アール・ヌーヴォーの美術工芸など、合わせて約90点のオルセー作品に、国内の美術館や個人所蔵作品を加えた合計約140点で、風景画家としてのモネの魅力を堪能できました。

モネと一緒にジヴェルニーの庭を散策している気分になれます。足元の犬が可愛い!
アンジュ・レッチア《(D’) après Monet(モネに倣って)》2020年
5月24日(日)まで。公式サイト:https://www.artizon.museum/exhibition_sp/monet2026/
今月の言葉
打消しのことばを伴わなくても「全然OK」
おーどりー――学校では、「全然」という副詞の使い方は、打消しのことばや否定的な意味のことばを伴って使うのが正しいとされていたよね。
ハチ――そーそー、「全然おいしくない」とか「全然疲れてない」とかね。今は違うの?
おーどりー――いや、違うかどうかはわからないけれど、もはや「全然おいしい」とか「全然だいじょうぶ~」なんて言い方は、今どきの学校の先生というか、若い先生にとっては、正しい言い方? いや、あり得る言い方なんじゃないかと。
ハチ――そうね。正しいという言い方に語弊があるかもしてないけれど、間違った使い方だとは思っていないっまもしれないね。
おーどりー――でもね、実はこの「全然」、明治や大正期には、打消しのことばを伴わない使い方はあったんだって。打消しや否定の言葉を伴う言葉として広まったのは、昭和20年代からともいわれているので、全然間違いじゃないんです。全然OKなんですよー。
ハチ――え?じゃあ、うちらが受けた教育が間違っていたの?
おーどりー――もちろん、間違った教育ではないと思うけど…。それに、いまでも国語の授業で、もあえて打消しのことばを伴わない「全然」を教えてるとは全然思えな~い。
ハチ――でも、いま思い返すと、うちらが初めて「とても」の意味を表わす「全然」の使い方に遭遇したときは、やっぱり違和感あったよね。
おーどりー――あった、あった。でも、辞書にもちゃんと載ってるんだよね、口語的表現とはしながらも。
ハチ――じゃあ、堂々と使っていいやつじゃん!

おーどりー――そう、全然使っていいんですが、あたしたちみたいないい歳した大人が多用すると、やっぱりねぇ~。ちょっと、頑張って若者言葉使ってる人みたいで、痛い人っぽくならないでしょうか?
ハチ――そうね、若者言葉の多用はね~。
おーどりー――あっ、若者言葉といえば、いま、すっごい昔のこと思い出した。
ハチ――突然なに?
おーどりー――昔々、とあるおじさんが、あたしに言いました。「いまの若い人って『やっぱ』って言うでしょ。なに、『やっぱ』って! 」って、すこしキレ気味にあたしに聞いてきたことがあった。
ハチ――そのおじさん、「やっぱ」が気に入らなかったんだ(笑)。「やっぱり」とか「やはり」とか言えと。
おーどりー――「案の定…」と言ってやればよかったかもな~(笑)
全然
意味:(多く話し言葉で)非常に。とても
(大辞林第版)
