月刊いぬごや新聞8月号

今月の言葉

目上の人に使っていいのかわからない 「なるはや」

おーどりー――最近は、若者言葉に限らす、何でも言葉を略すよね。

ハチ――ケータイ(携帯電話)とかコンビニ(コンビニエンスストア)とかパソコン(パーソナル・コンピュータ)なんかは、もはや略語ではなく、元からその名称だったかのよう。

おーどりー――キモい、ハズい、ディスる、オワコン、パワハラ、タイパ、就活、ワンチャン。もうキリがない…。

ハチ――最近は、ドラマのタイトルも4文字に略しやすいようにつけてるとか。SNSでハッシュタグをつけやすいように、って。2024年のTBSのドラマ『不適切にもほどがある』でやってた。まさに『ふてほど』が、その年の「新語・流行語大賞」で年間大賞をとった。

おーどりー――芸能人の名前だって略しちゃうもんね。いちばん有名なのがキムタク!

ハチ――昭和だって、杉良太郎は「すぎりょー」とよばれてた。流し目で全国のご婦人方を虜にしてたけど、東日本大震災や能登半島地震などの時には、「すぎりょー」こと杉さまは炊き出しされてます。頭が下がります。

おーどりー――姪っ子が高校生のとき「ツケマ2枚重ね~」って話してて、なぜツケマツゲの「ツゲ」が言えないんだ? とすごく不思議だった。

ビジネスの場でも、略語は定着してる。アポ(アポイントメント)、リスケ(リスケジュール)とか、なるはや(なるべく早く)とかね。

ハチ――「なるはや」ねぇ~。昭和の時代は、ASAP(As soon as possible)を使ってたよね。今でも使うのかな、「ASAPでお願いします」って。

おーどりー――その「なるはや」なんだけど、目上の人には使わないほうがいいよね。今はビジネス用語として使われているけれど、決して敬語ではないよね。

ハチ――うん、そうだと思う。

おーどりー――仕事の関係で初めてメールを送った人からの返事に、「なるはやとは存じますが、今しばらくお待ちください」とあって、すんごく違和感があったの。

ハチ――そうね、そこは「なるはや」は使わないほうがいい、かな? ビジネス用語の中でも、くだけた表現だと思うな。そして、なるはや(なるべく早く・できるだけ早く)とはいうものの、意味としては大至急なんだよねー(笑)。

おーどりー――なるはや、じゃないじゃんー。

なるはや

意味:「なるべく早く」の略語であるにも関わらず、「最優先で」「大至急」「一刻も早く」