嫁に食べさせるのがもったいないくらい美味しくなる茄子の季節がやってきた(嫁を大切に思って食べさせないという意味も)。
尤も私は、茄子大好き!という訳ではない。
茄子というと思い出すことがある。今からン十年ほど前のこと。ちょっとした小料理屋に行った時、同行した知人の奥様が「ハチさん、茄子はやっぱりシギ焼きよねぇ!」と言った。茄子と言えば、漬物以外には味噌炒めか味噌汁くらいしか知らない私は、「茄子は生が一番好きです!」と、きっぱり。すると、同席していた4人がいっせいに「えーっ! 茄子を生で食べるーっ!?」と、驚きの声をあげた。てっきり同意してもらえると思っていた私のほうが、「えーっ!」である。
こればかりは食べたことのある人人にしかわからないので、その時は「茄子を生で食べる変な女」という評価を甘んじて受けることにした。