行ってきました!
東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき
毎日寒い日が続きますですね。きっと、北欧はもっとずっと寒いことでしょう。
東京都美術館で始まった「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」という展覧会。東京都美術館の100周年記念展の第1弾です。展示作品は、全てスウェーデン人作家によるもので、スウェーデン美術の黄金期とされる1880年代から1915年にかけての作品が中心。なんでも、いま世界的に注目されているんだそうです、スウェーデン絵画って。
何というか、おーどりー的には全くピンとこなかったのですよ、スウェーデン絵画は。スウェーデンと聞いて思い浮かぶのが、IKEA(イケア)、H&M、タレントのLiLiCoCo、その昔世界中で大ヒットを飛ばしたアバ(古すぎ…)、アーティストならリサ・ラーソンを知ってる程度。こんな私に、スウェーデン絵画が楽しめるのだろうか!? と少し心配しながら行ってみました。
いや~、難しくないんです。知識ゼロのおーどりーでも、「??」とならずに観覧することができました。まあ、偉そうなことは言えないんですが、これらの絵を印象派といわれても「あ~そうなんだ」と納得してしまう感じです。ほとんどがパリから戻ってきた作家ばかりだそうですし。と思ったら、大間違い!!スウェーデンの画家たちにとって、印象派は全く無縁だったわけではなかったそうですが、その影響は限定的なものだったらしいです。
個人的に印象に残った作品は、アーンシュト・ヨーセフソン《スペインの鍛冶屋》。描かれている浅黒い肌の2人の男性が、めちゃくちゃエロい(←そこかい!)。スペイン人てあんなに色黒じゃないですよね。ロマ(ジプシー)かな?

男性2人の後ろのお婆さんもいい味出してる!
ブリューノ・リリエフォッシュ《カケス》もすごくよかった。彼は、動物画家という地位を確立したことで、他の画家とは一線を画すのだそう。自然界の厳しい生存競争にさらされた動物の姿を描いている。日本の浮世絵から着想を得たものとの指摘もあるそうだ。なるほど。
エーヴァ・ボニエル《家政婦のブリッタ=マリーア・バンク(愛称ムッサ)》もなんか好き。怖そうなスウェーデン人の家政婦さんがにらみを利かせてこちらを見てる。ムッサおばさん最高だ、てかもっとにこやかな表情を描いてもらえばよかったのにね。

愛称のムッサてのが、またなんともこの家政婦さんらしい気がして
展示の最後は、スウェーデンの風景画。北欧らしい黄昏時や夜明けの淡く繊細な光、夏季の長い時間続く薄明かりなどが描かれていて、とてもキレイだった。
そして何より気になったのは、第5章の「現実のかなたへ―見えない世界を描く」。説明を読むと、「精神に変調をきたし」とか「精神の均衡を崩してしまう」などと作家の紹介がされており、あえてその不安定さを表現しようとする、人間の業のようなものを感じてゾクゾクした。

スウェーデンのこと好きな人はもちろん、あまり興味のない人でも楽しめます。4月12日まで。公式サイト:https://swedishpainting2026.jp
今月の言葉
なんで星空っていうかなぁ。満天の星だよ!
おーどりー――なんか、気持ち悪くないですか?
ハチ――ん、何が?
おーどりー――「満天の星空」って。なんか、テレビのレポーターやコマーシャルで堂々と使ってる。たぶん間違った言い方だと気が付かずに使っているんだろうね。あれだけ堂々と使ってるってことは。
ハチ――あの業界に校閲的な人はいないのかしら?
おーどりー――いないとしか思えない。。

ハチ――そもそも「満天」とは、「空いっぱい」とか「空一面」という意味だから、意味を知っていればそのあとに「星空」が続くはずはないんだけどね。天イコール空なので「満天の星空」だと、「頭が頭痛だ」とか「水が増水する」とか「後ろへバックする」みたいな、重複表現なんですね。
おーどりー――お、上手いこと言いますね(ニヤリ)。
そのうえ困ったことに、SNSなどに「今日の満天の星空、すごくね?」なんて投稿されたりしていて、ネット検索すればさも正しい表現のような顔で、しれっと「満天の星空」でござあ~い、と出てくるわけですよ。もうどうにも気持ち悪いです。それどころか本家の「満天の星」のほうが、肩身が狭そうにしているのが気に食わんのです!
ハチ――あーわかる。「満面の笑み」を、「満面の笑顔」と言っている人がいて、キレそうになったことがあった。これ間違ってますから! 赤字入れてやろうかと思った。
おーどりー――「満面の笑顔」…、こんな状況が実際あったとしたらちょっとしたホラーですよ、まじで気持ち悪い。あたしちょっと集合体恐怖症気味ですし。
ハチ――え、そうだったの?
おーどりー――まあ、集合体恐怖症は置いとくとして、ライターを名乗る人の文章にもこういった間違いが散見されるんですね。最近は「こたつライター」などと揶揄されてもいますが、報酬をもらえているのであればプロですからね、こたつでもホットカーペットでも、明らかに間違った日本語は使ってほしくないですよね。
ハチ――これって、言葉の意味を調べないから起こってるんだよね。どこかで聞いた言葉を、雰囲気で使っているんでしょうね。「おっ、Xで見たことある」とか、インフルエンサーが使ってたからマネしましょ、とかね。
おーどりー――最近は、自分もめっきりそんなことは少なくなりましたが、辞書を引くことは大事だと思います。ネットでも調べられますが、誤用も山ほど出てくるのでねぇ。その証拠に、「辞書を引く」で検索したら、「辞書を手前に引き寄せること」と出てきて、なんだか泣きたくなりました(マチガッテハイナイ…)。
満天
意味:空に満ちていること。また、空いっぱい。空一面。
(小学館 デジタル大辞泉)
