月刊いぬごや新聞3月号

今月の言葉

どうしてそんな誤用が広まったのか?「琴線に触れる」

おーどりー――結構ネットでも騒がれてたから知っていると思うけど、「琴線に触れる」の意味、「怒りを買ってしまうこと」と捉えている人が多いんだって。

ハチ――えーーーーー!なんでーーーーー??

おーどりー――「逆鱗に触れる」と混同しているのでは? という説が有力ですね。

ハチ――「触れる」しか合ってないけど。。。

おーどりー――文化庁が過去に行った国語に関する世論調査では、「琴線に触れる」の意味について「感動や共鳴を与えること」とした人が約38%、「怒りを買ってしまうこと」とした人が約36%とほぼ同じだったそう。まさに、嘘みたいな本当の話!

ハチ――ん~~、けっこう由々しき問題なんじゃないでしょうか。

おーどりー――本当に! 

ハチ――琴線とは琴の糸のことでしょう? 「物事に感動する心情」を琴の糸として比喩的に用いているのですよね。

おーどりー――美しい言葉です(惚れ惚れ~♡)。格好つけて、間違った言葉を使ったって、自分の無知を晒すだけなのに、素直に「感動したっ!」と言えばいいのに、それができないんだな、格好つけてい人は。

ハチ――ちなみに逆鱗は「げきりん」。竜のあごの下にある逆さに生えた鱗(うろこ)のことだとか。「逆鱗に触れる」は、その鱗に触れると竜が怒ってその人を殺してしまうという中国の故事成語からきています。

おーどりー――故事成語っ!! 矛盾、杞憂、呉越同舟、四面楚歌、朝三暮四、温故知新、李下に冠を正さず。今のあの国はいろいろと何だけど、あの国の故事に基づいた故事成語の由来なんかを知るのは、当時のあたしにはとても面白いことだった。漢文の時間は、眠かったけど。

ハチ――寝てた。。

おーどりー――でもさ、やっぱり故事成語って、その由来などをちゃんと理解し、適切な場面でスマートに使える人は、かっこいいです。当時は、漢文なんか将来何の役にも立たないぐらいに思っていたけど、学校で学ぶことには多分無駄なことはなかったのかも。まあ、ほとんど覚えてはいないんですが…。

ハチ――忘れてることを、いま思い出した(笑)

おーどりー――ところで最近何か、心の琴線に触れたことはありますか?

ハチ――ありません。逆鱗に触れたことはあったけど。

おーどりー――ふふふ。

琴線に触れる

意味:琴線は琴やバイオリンなどの絃

   (心の)琴線に触れる→読み手や聞き手に大きな感動や共感を与える

(新明解国語辞典第7版)